ペンは強く握りしめず、はさむように持ち、ひよこを握っているようにやさしく持ちます。
手全体が柔らかい丸みのある三角形になるように握ります。
(礼状や改まった手紙は黒か青のインクで書くのがマナーです。)
きれいに文字を書くための心得
手紙はバランスが命です!
文字が美しく書けていてもバランスが崩れていては文章がきれいにみえません。
ここでは、美しい文字を書くための4つの心得をご紹介します。
心得その 1
ペン・筆の持ち方・書き方
筆は親指と人差し指で筆の軸を持ち、中指で下から支えます。
筆に人差し指をきちんとつけ、筆を立てて筆先で書きます。
これを単鈎法(たんこうほう)といいます。
筆に人差し指をきちんとつけ、筆を立てて筆先で書きます。
これを単鈎法(たんこうほう)といいます。
心得その 2
文字をきれいに書く練習
文字は字幅や大きさが揃うときれいに、行頭や行末を揃えて書くとすっきりとみえます。
(漢字10・ひらがな7・カタカナ5の比率で書くときれいにみえます。)
心得その 3
手紙文の基本的な構成
手紙は基本的には4つの要素「前文」「主文」「末文」「後付け」からできています。
心得その 4
便箋の上手な使い方
便箋の枚数
通常は便箋2枚を目安にして送ります。
上司宛など、改まった相手や内容の手紙では、1枚の場合でも白紙を一枚添えて出すと丁寧になります。
お悔やみ状には不幸が「重なる」のを避けて便箋は1枚におさめます。
上司宛など、改まった相手や内容の手紙では、1枚の場合でも白紙を一枚添えて出すと丁寧になります。
お悔やみ状には不幸が「重なる」のを避けて便箋は1枚におさめます。
便箋の正しい折り方
便箋は三つ折りが基本です。
- 便箋の下から3分の1を折り上げます。
- 上3分の1を折り下げ、三つ折りにします。
- 行の最初を封筒の開口部になるように入れます。
封筒(便箋)・はがき・一筆箋の使い分け
封書(便箋)
目上の人などにお礼やお願いをする礼儀的な手紙や込み入った内容の時に。
はがき
贈答のお礼・日常的な用件・案内・通知など情報を伝えるのが目的の時に。
一筆箋
贈り物に添えたメッセージを伝えたい場合、自由な形式で書けます。
時候のあいさつ
時候 | 改まった手紙 「○○の候」「○○のみぎり」 |
一般的な手紙 |
---|---|---|
1月 | 新春・大寒・初春 | 日ごとに寒さがつのって参りますが、 |
2月 | 立春・残雪・梅花 | 春の訪れが待ち遠しいこの頃、 |
3月 | 春分・弥生・早春 | 花便りのうれしいこの季節、 |
4月 | 陽春・春爛漫・桜花 | 春たけなわを実感する毎日、 |
5月 | 青葉・若菜・立夏 | 五月晴れのさわやかな日が続いております。 |
6月 | 薄暑・梅雨・初夏 | めっきりお暑くなってまいりましたが、 |
7月 | 大暑・盛夏・酷暑 | いよいよ本格的な夏の到来です。 |
8月 | 残暑・秋暑・残夏 | 残暑が続いておりますが如何お過ごしですか |
9月 | 名月・清涼・初秋 | 秋の気配を感じる季節となりました。 |
10月 | 紅葉・仲秋・夜長 | 木々の葉も鮮やかに色づき始めました。 |
11月 | 深秋・晩秋・向寒 | 落ち葉の季節となりました。 |
12月 | 師走・初冬・歳末 | 今年も残すところあとわずかとなりました。 |
頭語と結語の組み合わせ方
手紙の種類 | 頭語 | 結語 |
---|---|---|
一般的な手紙 | 拝啓 | 敬具 |
改まった手紙 | 謹啓 | 謹言 |
急ぎの手紙 | 急啓 | 急白 |
前文を省略する手紙 | 前略 | 草々 |
書道家 新井芳洋先生監修